スケートと浪速のエンターテイナーとスケート

大好きなフィギュアスケートとその競技界で奮闘する友野一希選手について語ります

新年によせて(久々だからと語る語る

書きまとまるのは年内か年越してからになるか

(年越しました)



スケート大晦日の朝、起きたらアサインが発表されていて、いつもと違うシーズンが終わりを告げることを急に自覚させられた。


急にというのも前の年までは、大抵6月になるとすぐいつアサイン出るかと話題になり始め、中旬になると毎日そわそわして例年は何日だった何曜日の何時頃だったなどと眠れぬ年末を過ごしていたもの。

それが昨年途切れたことで、こんなにも感覚が鈍るものかと(見てるだけ待ってるだけのひと

選手のみんなはどんな思いで黙々とはっきりしない実戦に備えて鍛錬していたのだろうかと思う



自分の話だけれど(ていうかここ基本ぜんぶ自分語りなのだけど)、この書き置き場を作ろうと決心したのはそのシーズンのNHK杯フリーが終わって帰り道、大きな月の光を右頬に感じながら高速道路を飛ばしているときだった。

いつものアサインによるエントリーとは違う、ほぼ自国選手からなる2020GPS。友野くんにとって、先の五輪シーズンにシニアデビューして、当初エントリーされなかったところに欠場があっての急遽代打出場して以来の、2017年振りだった。

会場は違うけれどあの時と同じ地元大阪での開催で。


本来ならNHK杯にエントリーされると、わりと早い時期から大会公式の宣伝や話題に出てくることが多い。NHKというだけあって、所謂スケオタのみならず、全日本地上波やってたら観るくらいのお茶の間にも出場選手の名前や情報がそこそこ認知されるもの。

それが、前回の初出場時は事情が事情もあり、大会パンフレットにすら居ない状態での急遽代打だったので… 報道に出たのも1週間前の西日本が終わった翌日という


(このあたりの話はまた別のタイミングで書き残せたらなと思うのだけど、誰かの欠場による繰り上がり出場の機会のたびに、当時の自分はまだ気持ちが揺れて揺れて、応援したいけど神妙でいるべきだという気持ちのほうが上回り、必要以上に自分を律していた)


その、初出場NHK杯のエキシビションを観ながら、次は初めからエントリーされる機会がありますように。その時は悔いのないようどこに向けても全力で応援しよう。

と誓ったのだった。(誓いながらその後も迷走するよね君は


ともあれそのシーズン、急遽だったけれど爪痕を残しファンを増やし、おそらく男子でいちばん沢山の試合に出て最後にやはり代打によるワールドに… そして、自力でアサイ2枠の権利を得るまでの成績とランキングを掴む姿を画面越しに凝視することになろうとは。


とはいえ、一気に世界にでたその翌シーズンから、トップで競いあえるためにフルチューンするべく厳しい研鑽とハイレベルな戦いに揉まれ、なおかつ普通に通学する大学生アスリートとしての立ち位置も変えることがなく、それは急な人気と裏腹に応援する身としてもとても気持ちが鍛えられながらの時間が始まったのだった。、と、ここはオブラートに包まず書いておく。


そんな日々からの、ようやく道筋が澄んできたかのタイミングでの、流行り病であらゆることが混沌に。

工事も挟みホームリンクは度重なる閉鎖、シーズン最終戦となる派遣は中止、オフシーズン渡航もならず

勿論それは世界中の選手が多かれ少なかれその影響は被っていて、誰がどれくらい大変だったかとかいう問題ではないし、本当に厳しいことになった選手もたくさんいるのだけれど、公認試合があることつまりWSの細かな変動が、GPSの出場権に左右する位置づけの選手を応援する立場としては、一つ一つの避けて通れない現実がシビアに感じられて。

誰だってチャンスがあれば逃したくない。今までもそうだったように。



その状況で突入した昨季(書いてる途中で年越したので昨季になっちゃった)

ポイント付かないオープン戦のような形で自国選手中心のNHK杯が開催されることとなり、そこに初めて最初から名前を連ねたのでした。

前年に大阪開催と決まってから、誰がエントリーしてもぜったい現地観戦するぞと公言しながら、今度こそ自力アサインで事前の公式サイトオープンからバーンと出られたらと内心期待もしていたところに、思てたんとチョットカナリチガウ、形だったけれど。


…GPS6戦のうち2戦が中止になったのを思うと開催された大会に出られたのでそれはよかったです本当に

準備していて無くなるのは選手もちろんファンにとっても想像を絶するやるせなさだと思っている



そのチョットチガウNHK杯、五輪メダリストこそ入ってないもののほぼ全日本のプレマッチといっても過言ない顔触れになり、当然ですが公式の選手紹介もいつものとは違う。人数多いんだからまあ仕方ない。メディア的に旬はやはり超新時代の幕開け的な。うん、仕方ない。実際すごいし。

仕方ない、けれど、やっぱりもうちょっとクローズアップされるところも見たかったななどと、手前勝手な欲をかいたまま当日を迎え。


有り難いことに、そのシーズン初めての有観客試合となり、通しで現地観戦できたのだけど、

思えば本当に久しぶりに、記憶が正しければ私にとっては2018年西日本ぶりに、当日の公式練習からみる機会に両日恵まれまして。



いまからちょっと遠慮ない素直な感想を綴りますが(前置き)


そこでいちばん応援しているひとが、自分の勝手な固定観念を超えて、すごくすごく強く美しく、隙をいっさい感じない練習時間いっぱいを過ごしているのを目の当たりにして、誤解をおそれず言うと、ある意味本番の試合以上の強い衝撃をうけました。

それはもちろん贔屓目もあったかもとは思うけれど(遠慮)、でもそれだけじゃ決してない、本当にこのひとすごい選手になったんだな、って、超、超今更だけど強く感じて、その2日間の練習をみるかぎり、いちばん(あえていう)仕上がってみえた。そのくらいストイックに響くものがあって。


粘りとスピードが共存する滑りと、練習からすでにやみくもではなく精密に確認するようなジャンプとスピン、ステップは流すような速さながら爪先指先まで高速正確にポジションをやりきる、

無論この時間をどう使うかは個々のスタイルがあり戦略なのは百も承知なのだけれど、ここに来るまでにきっちり準備してきて、残された時間を寸分も無駄にせず本番の舞台に臨むのだな、その姿をここでもうジャッジにお見舞いするのだな(言い方)という並々ならぬ気概と感じ受けとったのでしたわたくしは。


話がブォン!と飛ぶけれど、クワドラプル最新号のかおちゃんとの対談で、どちらかというといつも相手を褒め上手で終始しがちな友野くんの(そういうとこが良いのだけど笑)絶品のカオリスペクトに対して、今回とてもストレートにおそらく飾ることもなく練習の姿勢に対する賛辞を語ってくれていたことが、素直にすごく嬉しかったのですが。

たしか昨年の強化合宿あたりに誰よりも頑張ってると彼自身が言っていた相手に、誰よりも頑張ってると同じ熱量で言われてることが、大袈裟じゃなくあの試合前の練習時間に詰められていたのだなと、今になって思い返してもつよく感じるくらい。


海外観戦などでみるタイミングのある方はもとよりご承知かと思うとなにを今更感かも知れないですが、ただそれでも、きっと、海外現地様のレポお裾分けを拝聴するも、おそらくこの見るからに体格の変わったシーズン、実戦など目に触れる機会のない間にも進化をしてたよなと思います。そしてそれはきっといまも続いているんだろうな、って。


その試合本番は、済んだことだがご本人が公言されたから自分も正直いうと、いままでになく特別な悔しさが残った試合になった。その気持ちから、書き残し場を設けようという思いに至ったので


なんていうか、あの夜の月はめちゃめちゃ綺麗でした。忘れられない





話があちらこちらにいきますが、冒頭に戻って、目覚めたらアサインがきてた昨日大晦日の朝、正直ついでにいうとやはりいちばんにMen(JPN)の枠に目がいき、名前があるか、2戦あるかを確認してしまいました。JPNだけでも層が厚いのに出場権を得るのは当たり前でも容易でもないので。どこにも名前ないところからのシニアデビューだったので。発表から時間たってたけどニュースとか読まずにまず4枚の表から見たので意外なところに初戦をみつけるまではどきどきでした



ツイッタで言及されてたの見かけたけれど、あの代打NHK杯初出場からの代打ワールドで、今後のスケート人生を左右するという覚悟で掴んだGP2戦を、維持し続けるのも本来ほんとうに簡単ではない。

私は節操のないヤツなので、どこにアサインされてても、エントリーみて「推ししか居らん!」てなるし、これだけ長々とひとりについて語っておきながら、なんなら他会場のエントリーみても「推ししか居らん」し、なんだかんだ言ってNHK杯に至っては毎年「推ししか居らん神大会」(おい


それくらい魅力ある選手ばかりの中でまた今年も応援させてもらえる喜びを感じています。そして存分に力をだせて、できたら笑顔もみられたら嬉しい。

そのためにも、というか、しかし何より、すべての予定される試合が欠けることなく安全かつ無事に開催されますように。問題なく渡航でますように、と祈るばかりである



何もかも違うシーズンをはさんで4年にいちどの特別なシーズンに入ったとはいえ、一昨年より前の状況ではないなか、

学業両立している選手ではなくなり、企業に所属するTHEアスリートという立場になられた。

そうなればいいなと願っていた所属決定の報せには嬉しくてつい浮き足立ったものの、友野くんという競技者ご本人の姿勢をイメージするに、もしやいままで以上に競技に対してシビアでストイックな面もでてくるかもしれない。学連の試合なんかでわちゃわちゃしてた同期ももう卒業して居ない。ていうか、出ない。

こちら側に見えてくる景色はどんなふうか今までと変わりないかはわからないけれど、ただ、その気持ちは忘れずに、敬意をもって、大切に応援していきたい、と、あらためて感じています。



と、いう新年の抱負。



充実したよい年になりますように。