スケートと浪速のエンターテイナーとスケート

大好きなフィギュアスケートとその競技界で奮闘する友野一希選手について語ります

SOI2021 と思い出すこし①

なにもかもが例年とは違うシーズンが終わり、1年越しのアイスショーシーズンに入った。


昨年…2020年の、当初楽しみにしていたSOI大阪公演は中止払い戻しになり、他会場や他に開催予定だったアイスショーも続々と中止。先行きがみえないまま延期扱いとなっていた横浜公演が、日程や出場者も二転三転するなか開催されることになって。

本当にやるのか観客は入れられるのか、決まって日程が差し迫るなかギリギリまで海外キャストを待っていたがついぞ入らなくて。

ただその代わりに、2017年いらい4年ぶりに友野くんがゲストとして追加されていた。



2017年のSOI横浜といえば年明け1月の開催で、自分が行ったときは前日あたりからの大雪で新幹線が徐行運転する中でのエクストリーム強行。この時の友野くんはジュニア最後の年にしてついに全日本Jr.を制し、続く全日本選手権5位に入りJW代表として急激に注目されるようになった年だった。


わたしはこの頃、世界にむかって一気に駆け出していった彼を、こんなこと最初で最後かもしれないから、と自分に言い訳をして、とにかく相当スケジュール的に無理しても出るものには行こう、と必死になっていた。03日みたいなことを始めたのもこのシーズンあたりからだ。


この頃の友野くんといえば一緒にでていた全日本Jr男女表彰台の6人のお兄さん的存在で、まだ高校生だったけど決して自分が出過ぎることもなく、苦労してここまで来た立ち位置みたいなものがそうさせるのか、自分より年若いながらネームバリューがあり才能もあふれる後輩のみんなを本当にうまく盛り立ててつつ、個人は個人でこのSOIのためだけに遊び心ある(小ネタを仕込んだ)新プロを用意して観客を沸かせていた。

日本チームのグループナンバーに使われたあの年大流行の恋ダンスも、私の記憶が確かならジュニアっ子は最終日だけの参加だったにも関わらず、完璧に準備してきていて余裕のパフォーマンスだった……のは、現在の姿からも容易に想像つくと思う。



これは私の主観で贔屓目もあるのだろうけど、こういう時の彼は、持ち前のセンスだとは思うがかなり完璧に合わせてきて群舞として目の前の観客にコミット、周囲からやテレビカメラ見切れレベルでもひそかに目を引いているのに、不思議と、俺が俺がというか俺を見ろ的なドヤドヤしさを感じさせないところがある。ちょっとくらいあってもいいんじゃないのと思うけれど、見事に、無い。


もちろん個人の出番では目一杯のパフォーマンスでアピールなのだけど、それも、ぐいぐいオラオラいって惹きつける、というより、似て非なるというか、オーディエンスの目線まできて一緒にぶわっと盛り上がっていく感じ。うまくいえない。伝われ。


端的にいうとやはり、大ちゃんの言ってくれてた「観客を置いてきぼりにしない演技」というやつ?

たびたび引用されていて、彼の中でも支えになった大切な言葉らしいのだけど。本当に言い得てるなと思っている。大ちゃんありがとう🥺(便乗


上手い選手、魅力あふれる選手は沢山いるのに、それでも彼の滑る姿がたくさんの人の印象に残ったり愛されるのはそういうところかなと。

贔屓目ですかね。まんざら贔屓目だけじゃないと思っています。



そんな印象がすでにしっかり出来上がっていた2017から4年、

高校生だった彼がこの春大学も卒業。シニアになって本当にいろんなことがあった。

決して順風満帆で来た道程とはいえないかも知れないけど、すっかり大人のスケーターになり、あの頃から桁違いのファンを増やして、横アリの舞台にまた立つことに。


ただ、SOIといえど今回は様相が違う。

本場の北米キャストが不在で、むらくん以外現役選手ばかりのオールジャパンSOI。DOIですか。いいえSOIです。スターズオンアイスです。

しかもソチ・埼玉ワールドからの全国ツアーとなった2014以来、7年振りに羽生くんの出演が公演20日前にして確定、一体どんなショーになるのか正直予想もつかなかった。

漠然とするなかなんとなくだが、このあと立て続けに八戸公演、さらにPIWと予定されていたこともあったので、まだ見ぬ新シーズンの競技プログラムをお披露目して、今年は特別大切なシーズンになるのだからたくさん滑り込む機会ができるなら何よりだ… などと勝手ながら思い込んだりもしていた。


初日の現地レポが流れてくるまでは。


(長すぎるので続きはまた