スケートと浪速のエンターテイナーとスケート

大好きなフィギュアスケートとその競技界で奮闘する友野一希選手について語ります

GPイタリア杯とそれまでのあれこれ(クソデカ感情論

一期一会で感じたことを残していこうと思っていたのですが

例によっていろいろ考え過ぎてしまって溜め込みつづけ。もう何回めやこの言い訳


(正直いうと大きな理由のひとつには、自分なりに最大限対策してるつもりではあったけど、善かれとするレポがこの時勢にまた現地かいとなると御本尊のイメージに響きかねないかとの迷いから出せずにいたのもありました)



とまれ大切に応援していきたいと誓ったシーズンも、イタリア杯が終わり隔離生活からの来週にはGP終戦ロステレという

一抹の期待を寄せていたCS派遣が無く、学生でもない今季は一昨年までと比べて極端に試合数が少なくなってしまった。

そんななかでもアイスショーにたくさん出られていたのは見せてもらえる側としても有り難いことだったです。



これは選手によると思うのだけど、友野くんの場合わりと一年中シーズン中ともなると多い月では隔週以上のペースで試合にでていたイメージが大袈裟じゃなくここ数年あって、波があるのは当たり前、ただどうしても最後にみた試合の印象が残りがちでその時の様子に一喜一憂してしまうええい、次だ次だ!

な、日々を過ごしてきたもので、試合数が少なく間隔があき、仲間でもあるライバル達の好演技を観戦しながら毎週末を過ごしていると、つい余計なことを考えてしまいがちに…(私個人の場合がですよ!



昨季プログラムを持ち越したままフリー3クワド投入するようになってから、その前年に苦労していたショート24回転という構成がミスや取りこぼしはありつつもまとめられるようになってきた代わりにフリーで苦戦するという場面が印象として残り、勝手なものでそんな時にはついどうしても見てる側の自分としては次戦までしんどい気持ちが残りがちになるのよくない

幼い頃から競技生活である当事者サイドは都度の手応えだったり課題の修正などにすぐ着手されているのだろうに。

見守りたい気持ちが強くなればなるほど姿がみえない時間をいらぬ推測に傾けてしまいがちになるのアカンやつですよごめんなさい。


ただそこは物分かりの良いファンでありたくて。次戦もこのままの構成でいくのかな…(もっとそこそこな点でるくらいに安定したつくりにする選択肢もどうですかね…) …などとつい考えてしまいがちな気持ちに蓋をするように、あくまで本人が決めて挑みつづけていることを信じて応援するのみだ!てんてこ舞い上等!それが我々のつとめだ!と言い聞かせてきたしこれからもその所存ではある。

本人のやりたいことが達成されることをひたすら祈り叶うよう願うわけですよ草場の片隅から




そういう意味では、イタリア杯は横っ面を硬めのサンドバッグ(サンドバッグのほうから飛んできた)で殴られたような気持ちだった。

ララランドの完成したときの諸々がチラ見えしてしまったからだ。



現地初見のときから

アッこれ大好き!好きを語りたい!でででも具体的にうまく言葉にならん!

であったララランドが。



友野くんご本人自ら、こいつぁ俺の曲だと、やりきったときの総スタオベが浮かぶんじゃ(意訳)と申されておった様がよぎったのはもちろん、

もしかしてこれエンターテインぬ真骨頂としてだけでなくて競技プロとしても実はすごい点がだせるように作られてあってそこに手が届きつつあるのでは?!

という気持ち。

なんていうとめっぽう失礼なんだけど、これは彼がやりたい曲だから!という、推しありきの贔屓目を横から蹴飛ばしたものがチラ見えして本当そのくらい目から鱗だった。


(彼のファン以外の方の目にも触れるかもしれないので一度だけ補足しておきますがここの話は側から単純にみた結果や順位の総評的なものとはまた別の視点です)



友野くんが関わる以前から国内の若いカテゴリの試合でミーシャのプログラムをみる機会があるたびに、ジャンプあわせるの難しそうというのが屡々よぎっていて。コレオグラファーミーシャの理想とする振付に競技者は自分の出せる限りの要素を組み込みたい。うんわかる!いやでもこれ難しいやろ!みたいな。


それだけに、理想と現実の近づきそうでなかなか近づかない難しさというか… 

経験と歳を重ね、魅せる盛り上げるだけでなく、曲の世界に在る情感を形にすることにも長けてきた友野くんなのに、しかも滑りこなせるようになったかなと思ったらまたすぐジャンプの難度をあげてしまうぅぅ

しかもいい歳して当人比MAXに。。(言い方よ)


JO後のインタだったかな、ミーシャに怒られちゃう。さもありなん。でもやりたいんやんな。そこのジレンマ!というのはずっと感じていたので。

わりと近年の雑誌インタでも、試合だといざとなったらジャンプを優先する(してしまう?)と話していた。

エンターテイナーでショーで群舞でもとびきり光ってる(贔屓目だと配慮しておく一応)んだけど、それでもいちばんは競技での彼を少しでも長くたくさんみたい、好きだから胃は痛いけど試合がみたい。(もちろん試合後のガラでもみたい)…そう感じてしまうヒントがそこにあるかな



そんなわけで()、完成形がチラ見えたはいいが、実際の内容はもう、本人も言うようにジェットコースターでした。こちら側の心臓も。

後半アクセル続けてミスったあとにコンボ2つ残したままラストジャンプも真っ正面から突っ込んでいくではないですか!しかもStsq後のスピンで脚とまったのではと思わせたくせに爆速で


私の記憶が正しければ、フリーのラストに3Aリベンジするのをみたのは3年前、りんすぽリニューアルイベントのアンコールリバダン以来2度目なのではないかしら

あの時はリカバリというより、ブロック翌週でややお疲れジャンプだったところからの旧シネパラリバダンという鬼はしごで、最後のルッツをアクセルに変えてきたのでした。フィナーレでもしれっと4Sを跳んでいたなそういうとこ見るとたまらない気持ちになってしまうんですよね



話が脱線しました。リカバリ3Aは単独になったけど、そのまま根性スピンからの踵にエンジンついてんのかなみたいなChsqに突入したときには、中盤以降のTESとかどうでもよくなりました。おそらく初めてです。私はいつも、試合の姿が好きと言っておきながらリアルタイムではTESカウンターばかり意識してしまっています… やっぱりいい点とって欲しいし… アスリートを応援する本音です。

それが、先に滑った鍵山くんの絶望スコア(もちろん脱帽の意です)表示もろとも気にならなくなり… いや、コレオで得点できることが分かっていたのももちろんあるけれど、最後はもうプログラムを満喫させられる気持ちに変えられてしまっていました。



フィニッシュ後、てへぺろ顔をみせながら上げた両手を下ろしながら、悔しそうに頭をポカポカしているようにみえた。中盤からのミスがなければという気持ちだったと思う。


だけど、PCSにおいて今までにない高評価をもらっていた。出そうでなかなか出なかった数字。あれだけの顔触れのなかで3番目に高かった。中盤ミスが続いたのに、先にショートで特に高評価だったとか滑走順や順位に関わりなく出たのは、私はもちろんジャッジでも関係者でもないけれどおそらくきっとプログラムと友野くん自身の評価だと思うから、それがこの立ち位置この年齢で認められるのは大きなことだなと感じました。


もちろん今季初戦の国際ジャッジだから次がどうかはわからないのだけど、氷との愛称やミスの有無は関係すれども次回以降もその評価が念頭にあればいいなと思うし、今回技術点においても、序盤からの決まったジャンプにはこれまで良いと感じてもなかなか付かなかっただけの加点がついていた。悔しいながらも課題と収穫があったと本人が言葉にするだけの、結果や順位だけでは見えない確かな収穫があったように感じました。



昨季からの序盤34回転、後半3A2本構成のフリー前半が理想的といっていい形で決まったのをみたのはシーズンまたいで初めてで、まずもってそれが大きなことだった。むろん毎回こうなるかはわからない。なって欲しいけども。

ただ、スコアでみるかぎり夏の全大阪でも序盤のクワドは入っていて(そのあと穴に引っかかって崩れてしまうのだけど苦笑)、この構成でいけると分かってるから続けてるんだよねという安堵感がうまれたのは正直な気持ち。


それと、ブロックでは感情の連鎖に引っ張られてしまったとの話はでていたが、今回イタリアのショート後インタにおいて、どうやらJOブロックあたりは練習環境に困難があったと知り。

あれこれ勝手憶測はしつつ本人が普段こういうコンディションや環境に関するネガティブな事をほんとに口にしない、なんなら毎回判で押したように万全デスとしか言わない人なので飲み込んで見守っていたようなことを初めて、ものすごい緊張感のなかギリギリまとめたショートが無事おわってからきいて、胸がいっぱいになってしまった。


うまくいかなかった時のものをみただけで引きずってあれこれ考え勝手に重くなってしまう所詮がただの外野でクソデカ感情な自分を恥じるばかりである。



ジェットコースター

これはフリー後にご本人のツイートからでた単語だけれど、こっちはすでにショートの段階からなぜだか手汗と胃酸の逆流がすごかった。

全日本かなみたいな。

だって配信画面に映る本人がめっちゃ緊張してる様子まで感受性の殴り合いというかゴリゴリに伝わってくるもん!(言い訳


よりによってこの大切な(いつも通りという選手もいるけど本人がそのつもりなんだからわしらにも大切なんです!)シーズンによりによって公式戦数が少ない。立ち位置を鑑みると少しも取りこぼしたくないのに、みんなどこまで仕上げてきてるか未知数とはいえアサインの顔ぶれはつよい。


あんなガッチガチだったのになんとかよくまとめたと思う。

などというとどこから目線かとお叱りをうけてしまうが、現地事前練習映像みられたのは曲かけのみだったので(視聴できたこと自体が有り難いことなのですが)曲かけ以外の部分がわからないので… ジャンプの調整については実際みるまでわからないから想像たくましくなるしかない



しかもとことん無駄な思考巡らせたがりの私は、それまでわりと足元の装備に無頓着というか問題はないタイプなのかなと勝手に思い込んでいたので(そういうこと本当言わない人だし)、タイミングよく?先日のフレンズプラスで靴とブレードについて事細かに語っている様子に、すごく繊細なんだなと。

スケーターの皆さんあたりまえなのかも知れないし今更だけれど彼に関しては不思議なほど初めて意識して、

近いところの試合見てきたなかでの印象からもしかして靴の調整は大丈夫かなとかもう土下座レベルにあれこれ邪推(邪推やろもはや)してしまって。

(いろいろ脳内のジェットコースターを語っていますがこれは単に私自身のもともとのタチなのでほとんど現実に起きていることとは関係ないです悪しからず)




まだまだ色々あるがともかく、あとからスコアと順位みたら取りこぼしに惜しいと思いがちなところを、なんだか結果以上に謎の達成感でいっぱいになったイタリア杯でした。

そうはいっても次戦も迫っているし、周りの各選手ものすごく頑張っている。ぜんぜん安堵したりまして立ち止まったりしていられないんだろうな


どうかこの先どうかなるだけ万全に練習が詰めて、それが競技会の場で形にできますように… (ロステレが安全に開催されみんな元気でいれますように






このタイミングでたくさん綴ったものを出してすみません。

お察しでしょうが諸処の心情もあり書き留めたものの山が膨大になり、それを精査する余裕がなかなかなく、いつ寝るのみたいなこの週末にしれっと放流することをお許しください。

まだ覚え書きがたくさんあるので、あとから修正して足すか、そうでなくともあまりに長いので分けて投稿するかも知れません。